「車いすだから運転は無理」とあきらめていませんか? 『先輩ドライバー数珠つなぎ』第一回は、さまざまなハードルを乗り越えて運転免許取得の夢をかなえた渡邊さんにお話を伺いました。これから免許取得を検討している方へ、心強いメッセージとエールをお届けします。
運転免許を取得した「きっかけ」は何ですか?
高校生の頃、寮生活を送っていたのですが、その寮の先生が乗っていた車がとてもカッコよかったんです。「いつか自分もあのシートに座って、自分の手で運転してみたい」という憧れを抱いたことが、すべての始まりでした。
免許を取得するまで、どのような道のりがありましたか?
まず、手動装置で教習を受けられる教習所を探すのが非常に難しかったです。その後、兵庫の明石で適性検査を受け、そこで紹介していただいた教習所に行くことになりました。最初は不安もありましたが、説明を聞き、覚悟を決めて誓約書を書いてスタートしました。
初めての運転はいかがでしたか?
助手席に乗っている時と比べて、景色が2倍も早く流れるように感じ、最初はかなりの怖さがありました。でも、用事で香川県へ行った際に、広い道で同行者に同伴してもらって練習を重ね、少しずつ慣れていきました。今でも運転を継続しています。
免許を取得して良かったこと、楽しさを教えてください。
自分の目標であり憧れだった「運転したい」という夢がかなったことが、何よりも嬉しいです。そして、「できた!」という成功体験が増えたことで、自己容認感(ありのままの自分を受け入れる気持ち)がとても高まりました。現在、就職した会社も免許関連の仕事をしており、強いご縁を感じています。
福祉車両の操作方法
手で操作する、
アクセルとブレーキ。
右手でハンドルの旋回ノブを握り、左手で「コントロールグリップ」を操作する手動装置です。
- 前に押す
- ブレーキ
- 手前に引く
- アクセル
「自分にしかわからない独特の操作感覚なので、最初のうちは緊張や怖さもありました」


周囲のドライバーへのお願い
急な割り込みが、
大きな怖さにつながります。
「急ブレーキの対応が足での操作に比べて難しいため、突然の急な割り込みは非常に怖く、危険を感じます。車いすマークの浸透や、福祉車両の構造への理解がもっと広がってほしいです。」